今日のユース 第2話 ~人はいつ大人になるのか~

センター長ブログの二話目。二話目にして最終話のようなタイトルをつけてしまうことにこのブログの底の浅さがうかがえる。
なんとか毎週頑張って更新していきます!!
今週オススメする漫画はこちら!
(特に漫画オススメブログではないが、漫画をオススメすること以外書くことないことにもこのブログの底の浅さがうかがえてしまう・・)

『ONE OUTS/ワンナウツ』 / 甲斐谷忍
“賭野球「ワンナウト」で無敗を誇るピッチャーであり、天才勝負師の主人公、渡久地東亜は、プロ野球で万年Bクラスの弱小球団である埼京彩珠リカオンズに入団し、ワンアウト500万円、失点したらマイナス2000万円という完全出来高制の年俸契約『ワンナウツ契約』を球団と結び、プロ野球という舞台で強敵たちとペナントレースを戦っていく “
賭け野球という内容ではあるが野球を全く知らない人でもぜひ読んでほしい!
勝負師が語る人生感が今の中高生世代にも交わる部分があると思っている。
そんな風に思うのも今週、スタッフと話していた時にこんな内容があったからだ。
とあるスタッフが中高生と話をしているときに感じることらしいのだが、
やりたいと思っていることに対して、やりたいという思いはありつつも
「これは親に聞かないとわからない。」「こういうのは先生の許可を得ないといけない。」と答え、何もしない子が増えている気がするとのことであった。
当然に物事によっては、親や先生に確認を行わないといけないこともあるが、だからといって「やらない」という選択肢になるわけではない。
小学生の時に、習い事をやりたいと思えば、きっと親に説得しに行っただろう。
「このクラブに入らないと友達ができない」
「宿題はかえって30分で必ず終わらせて、成績がさがればやめる」
「半年は絶対に続ける」
そういう取引をして、なんとか入れてもらえる様に頑張ったはずだ。
ただ、それが大きくなって、中学生になると、説得や交渉もせずに、先生や親が言うこと以外やらない人になってしまうのはなぜなのだろうか。
これはよく大学生から聞くことだが、
高校の時は与えられることが多いが、大学になれば与えられることはなく、自分で動かないといけない。何もしないと置いて行かれる。
それは社会に出ても同じだと思う。そうやって自分で決めることもせず、過ごしてきていた人に責任感などあるのだろうか・・
渡久地東亜 はいう。
「責任をとるってのはなあ―。痛い思いをするってことだ。
迷惑をかけた人間が被った以上の痛みを自分も負うってことだよ」
「銀の食器を壊したヤツは
金の食器を買って返すのさ
悪臭をまきちらす工場の社長は
その工場の煙突のすぐ横に屋敷を構えるのさ」
「それが責任をとるってことだ」
人はいつから大人になるのだろうか?
成人式を出れば?20歳になれば?働き出せば?投票権を与えれられば?自分が成人だと思えば?
僕は母子家庭だったので、早く社会人として見られたく、何事も自分で決めれる(責任がとれる)ように早くなりたかった。
日本にいれば、大学を卒業をしたら「社会人」と呼ばれるので、働き始めるタイミングで大人になると思っている人が多いが、諸外国では基本的には18歳以上を大人と定義していることが多い。
大学生=大人だとすれば、今高校3年生は、大人になろうとしているタイミングにある。高校生活の中で大人になる準備を少なからず、しておかないと、大学生になって、働き始めても、ずっと与えられることに慣れてしまっている人は、その後社会にいきていくことにしんどくなってしまうのではないだろうか。
だからこそ、大学生になってからではなく、
大学生になる前に、大人になる前に、
中学生や高校生のタイミングで
「やりたいこと」を自分で決めて、自分で挑戦するということをぜひやってほしいなと思っている。
少なくとも今のこのタイミングであれば失敗しても怒られることも取り残されることもない。ユース交流センターでは (じゃなくてもいいが) 一緒にやってくれる大人もいる。
思う存分にやりたいことに焦点を当てて、言い訳せず挑戦できる環境があると思う。
ユース交流センターでは、「やりたいをやろう」というキャッチフレーズで進めているが、やりたいこと=楽しいことというわけではない。
やりたいことの中には絶対に避けて通れない、めんどくさいことややらなければいけないこと、苦手なことなどが含まれていると思っている。
自分で決めて自分で取り組んでみる。実はこういうことが責任を取るということにつながっているのだと思う。
※それ以外には主人公のかっこいいセリフたち
・今やるべきことさえ見失わなければ、モノにできない勝負などないんだ
・「自分は弱いから」「自分にはできっこないから」そうやって勝つチャンスを探すことすらしないヤツは、真の弱者になり下がるぞ
・「反省する」とか「謝る」とか「次から頑張る」とかそんなトロいことばっかり言っているから”時”に置いていかれる。気がつけば自力生存の道すら見失ってしまったのさ
・自分が動かなければ何も変わらない。動けば何かが変わる
・ 可能性が低いってのはな、つまりゼロじゃない。