#34 ユースセンターがある生活「未完成の○○を使いこなす技術」@福井
ユースセンターでは、時々みんなでごはんをつくったりする日があります。
その日にその場にいるメンバーで、「なんかたべよ~」って感じでゆるっとスタートします。
7月はそうめんを湯がいて食べることに!
買い物行く組とその他もろもろをする組とかに分かれて準備を進めていました。言っても20人前とかをゆでるので、結構たいへんなんですよね。
一気にゆでるような鍋もキッチンでもないし、最新のコンロってわけでもなく、いかに工夫して早くお湯を沸かしてゆでるかみたいなことをやっていました。ちょっとでも早く食べてもらおうと、慌ただしくしていると、「これどうする?」「やっとこうか?」って言いながら手伝ってくれた高校生たちがいました。
特に打ち合わせしたわけでも、お願いしたわけでもないけど、気付いたら「そうめんゆがくチーム」みたいなのができていたんです。
ゆであがったら、「みんな食べれるよ~!」って声かけてくれて、
「この5人前があと4回あって、それをみんなで食べるから~(とる量も考えてね~)」というようなことも伝えてくれたり、
「お椀はこれで、めんつゆこれね、おはし、はいっ!」ってな感じで提供してくれたりしていました。
「ありがとう!2人もなくなる前に食べてな!」って声かけたところ、「あ、おれらはあとでいいねん~♪」って感じで、文字通り華麗に流されてしまいました。(笑)
音はしていないけど、「ガチャコン!!」って感じで、しっかり”張り切りスイッチ”がはいった感じで、「自分たちが食べたかったそうめん」のはずが、食べることそっちのけで裏方仕事にせっせと精を出す2人。
まさに、人は「役割」を見つけると、とっても主体的になる。
もっというと、自分に「役割があるとうれしい」気持ちになる。
人の心は、実はとてもシンプルだな~と思うと同時に、改めて僕らの役割を考える機会をもらった気がします。
「完成された○○」を届けることではなくて、「未完成の○○」を一緒につくりたい!という意思表示と応援シロを残しておく(設計する)ことなんだろうと思います。(ふくい)