#37 ユースセンターがある生活「表現を通して、自分と向き合う」@木谷
こんにちは!スタッフのきたにです!
ユースワーカーとして働き始めてから5ヶ月が経ちました。ユースワーカーってなにをするお仕事?と調べていると、若者のウェルビーイングと成長をサポートする存在という言葉が私は1番しっくりきたのですが、とても抽象的な概念だからこそ、これってユースワークなん?って瞬間に何度も向き合うくらい、多種多様であるなあと感じています。
そんななかで私は「表現」という分野にとても興味関心があります。それは私が中高大の10年間、吹奏楽とフィギュアスケートの部活動で、表現というものに真正面から向き合っていた経験があるからです。
先日、小田地区で「青フェス2024」という中高生が企画運営する夏祭りが開催され、そこでパフォーマンスステージが行われました。
ステージに出演する、ある高校生が、私に「本番出演することに不安を感じている」と相談してくれました。
私はその子の歌声が大好きで心の中で絶対に大丈夫だと思っていましたが、それを伝えるだけでなく、どうしたら、大好きなギターと歌を自分らしく楽しんで表現できるかなといっしょに考えました。なぜなら、本来「表現」とは、自分の感情や思いをそのまま表に出すことだから、過去の自分と今の自分とを比較をして自分を見つめることはあっても、他者との比較をして、自分を評価することはしてほしくないなと個人的に思ったからです。
前日のリハでも、かなり暗い顔をしていたため、私がかけてあげれる言葉はなんだろう。と考え「どんだけ失敗してもしなくても、あなたから音楽が放たれた瞬間、あなたにしかない魅力が溢れ出ている。あなたのなかにはもうすでにあなたにしかつくれない音楽が詰まっている。だから大丈夫」そんなことを伝えました。
翌日、その子は「自分の魅力が出せる曲に変更しよう」と直前に決断し、本番に挑むことにすると私に伝えにきてくれました。友人が会場で見守る中、本番はとてもリラックスした状態で楽しそうに歌い上げ、満面の笑みで帰ってきました。
「めっちゃ楽しかった!!」という一声を聞いて私もめっちゃ嬉しかったのを今でも覚えています。
プレッシャーを抱えながらも、本気で自分と向き合い、直前に曲を変更して本番に挑む決断をして、凛とした姿で歌い上げたその子の勇気と覚悟には本当に感銘を受けたし、演奏中のその子のらしさが溢れ出す音楽は聴く人を魅了しました。
表現において、心が動かされるものは、その表現に「自分の心がのっているもの」そして、それが観ているひとの心に影響を与えるものだと私は考えています。自分の心というのは、自分だけのオンリーワンな心です。他者からの評価や意見、何者かになろうとしている気持ちが少しでも含まれているとそれは自分だけのオンリーワンではなくなります。
自己分析をしたり、思考を深めたり、対話をするなかで自分と向き合うことが多いと思うけれど、音楽やパフォーマンス、アートなどの「表現」を通してでしか味わうことのできない、自分と真っ直ぐに向き合う経験もとっても人生において価値があるなあと感じた1日でした。
勉強でも、スポーツでも、音楽でも、部活でも何かに必死に打ち込むということ自体が、それが本気であればあるほど「自分と真っ直ぐに向き合うこと」をせざるを得ないんだなあと思いました。だからこそ、自分と真っ直ぐに向き合おうと言われて、「どうすればええねん」「めんどくさそう」と思う人へ、あなたが夢中になりたいと思う何かを本気でやってみませんか?🔥
私は本気でなにかに打ち込みたい子達を全力でサポートしたいです🔥