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#08 ユースセンターがある生活「もようがえの裏側を公開!」@湯澤

おばんです。職員の湯澤です。早いもので2023年も大晦日。残り数時間で2024年!!

皆さんは大掃除できましたか?僕は片付けが本当に苦手なので、とりあえず掃除機をかけたところで満足してしまいました。いつもの掃除と変わらないのはご愛嬌ということで。

ユースでは12月17日に「大そうじ&もようがえ」を実施しました!
たくさんの利用者さんたちにお手伝いしてもらって、あまぽーとのオープンラウンジが様変わり。「新鮮!」「なんか広くなった」などなど感想をもらっています。

今回のもようがえ、実は、ユース利用者有志によって構成される「ユース運営委員会 居場所チーム」のメンバーが事前に検討を重ねて実現したものなんです!
今回はその裏側をレポートします!!

オープンラウンジ、そもそもどんな空間にしたいんだっけ?

中学生が名を連ねる居場所チームは、これまで、ラウンジの飾り付けやボードゲームなどの備品の選定をしてきました。
10月のとある日の午後、集まったメンバー。いつも通り備品であるビリヤード台の新調を検討していたときに、
「そもそもどんな空間にしたいんだっけ?」という問いが生まれました。 ほな考えてみよか、ということで付箋を用いて意見出しスタート!

たくさんの付箋の中から主要な意見をここでご紹介します。

<現時点の空間を分析>
◯いまのラウンジの良いところ
・ひとと関われる、ひとりで来ても寂しくない
・自由に過ごせる、くつろげる
・全部無料、wifi使える

△いまのラウンジの改善したいところ
・他人のことを考えない利用あり
・モノ壊しがち、色々ボロくなってきた
・騒がしいと静かが混在
・互いを知らない利用者が多い

<思考を発散&価値観を表出>
◎最高のラウンジとは?!
・他人のことも思える、やさしい場所
・初対面でも話せる
・最先端の技術
・もっと有名になる、TVでる

×最悪のラウンジとは?!
・無法地帯
・職員がずっと怒ってる、やたら管理してくる
・すべて有料
・暗い、寒い

ここまで出てきた声を整理していくと、居場所チームが考えるオープンラウンジの理想像が浮かび上がってきました。

叶えたいオープンラウンジの4要素とは?

オープンラウンジの空間づくりにおいて、メンバーが大事にしたいと感じたのは次の4つでした。

① 「できる」を増やす!
② 人と関われるきっかけをつくる
③各々が自由に過ごせる、他の人の自由を妨げない(共存)
④みんなの声が生かされる

そしてこの4つの観点をもとに、具体的な改善/価値創造アイデアを出していき、実現可能なものをリストアップしていきます。

① 「できる」を増やす!

・3Dプリンターの活用
・アートの展示増やしたい
・小学生、塗り絵の台紙を常備したら喜ぶかも
・モニターあると良さそう
・ボドゲや漫画の拡充
・ユース農園の魅力化

② 人と関われるきっかけをつくる

・利用者同士のコミュニケーションを促す壁面利用
・スタッフ自己紹介・やりたいことできることの掲示
・ひまですサイン
・手伝ってほしい掲示板
・お菓子だいじ

③各々が自由に過ごせる、他の人の自由を妨げない(共存)

・寝れるスペース
・持ち運びできる椅子を増やす
・ユースでできること案内版
・ゴミ箱を増やしたらポイ捨てなくなる?
・飽きがこないように定期的に模様替え
・騒げるエリアと静かなエリアのゾーニング

④みんなの声が生かされる

・「やりたいことリスト」の拡充
・スタッフとのQ&Aコーナー
・ユース運営委員会からのお知らせコーナー
・施設利用に関する聞き取り調査DAY

そうだ、利用者の声を集めてみよう!

出てきた具体策を叶えるためには大幅な模様替えが必要と結論づけ、棚や椅子の配置を図面に落とし込んでいきました。
ここまできて、ようやく模様替えの準備も整ってきたかと思いきや、新たな問いが生まれます。
「居場所チームの自分たちだけで決めて良いのか…?」

そこで、ここまで限られたメンバーで議論していたものをオープンにして、他の利用者の声を広く集めるために模造紙を制作。気軽につぶやけるよう付箋と机を添えて2週間ほど設置してみました。
模造紙をつくる際、メンバーが大事にしたのは、コンセプトを明確に打ち出すこと。そうすることで、個人の願望のみを募るのではなく、みんなのための意見を収集しようと試みました。

利用者から出てきた意見から
・筋トレコーナーをつくりたい → 利用者の高校生から器具の寄付により設置
・座れる場所や寝れる場所がほしい → カーペット+ヨギボーゾーンの改善
・椅子を増やしてほしい → 座席数を増加
で対応することに決まりました。

もようがえ完了!

模造紙にまとめた図面をもとに、たくさんの利用者さんたちに手伝ってもらってもようがえを実施!これまで一度も動かしたことのなかったくそ重たい棚を移設したことで、広々とした青い壁面が活用できるようになりました。

こうして、約2ヶ月に渡って検討を重ねてきた尼崎市立ユース交流センターオープンラウンジのもようがえが完了したのでした。めでたしめでたし。

今後は壁面にコミュニケーションの仕掛けを作っていくことを、ユース運営委員会や他の利用者さんたちと進めていきますよ!ユースな皆さん、ご意見アイデアお待ちしていますっ!

伴走したユースワーカー(湯澤)の感想

ユース交流センターに着任して早々に模様替えプロジェクトを担当することになり、私自身もどう進めていけばいいのか不安がありました。メンバーとの関係性もまだ深められていないこともあり、今回はファシリテーターとして意見を引き出すというよりも、一緒に暗中模索して、悩みながら面白がってアイデアを出していくことに専念していたように思います。すると次第に「いいねいいね!」「それ、ええんちゃう」と中学生が盛り立てていってくれました。「かいさんに頼っても進まんから自分たちで進めねば」という気持ちもあったかもしれないです笑。ユースワーカー自身も等身大でいることも大切なのかもしれません。結果、とても良い議論ができたと担当として自負しています。

一方で難しさも感じています。利用者が施設運営を自分事として捉え、自分たちの場所を自分たちでつくることに価値を感じつつも、それは個人が思い思いに自分の未来を描いて行動を起こしていくことよりもハードルが高いです。意見の異なる他者も気にかけながら、自分たちの場・社会をみんなで一緒に作っていく。まさに民主主義の実験場として、どんなあり方が良いか引き続き模索していきます。

余談ですが、議論しているなかで、メンバーから「他の施設ではどうやってるんかな?」「他のユースセンターの運営をしている中高生とも話してみたい!」という声が上がりました。もしこの記事を見てくださった関係者の方がいらっしゃいましたら、ぜひ交流会を企画したいです!お声がけお願いします!!

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