#19 ユースセンターがある生活「インターン生活を振り返って」@金井
こんにちは。栃木県出身の金井美雨です。
3月上旬の約1週間、ユース交流センターでインターンをさせていただいていました。
尼崎市のユース交流センターでインターンさせていただくことになったきっかけは、栃木県の知り合いからの紹介でした。
もう1人のインターン生と地元で中高生の居場所をつくりたい、と考えていた私たちは栃木市で高校生向けのイベントを開催している知り合いのイベントに参加し、ユース交流センターのことを教えていただきました。
そのとき初めて、ユースワークという言葉を知った私たちは、若者の居場所づくりを現地で学びたいと考え、その場の勢いで1週間ほど訪問することを決めました。
ユース交流センター1日目。
まず面白いと感じたことは、開放感のある自由な雰囲気の中でそれぞれ好きなことをいい意味で好き勝手やっている空間です。
1つの丸テーブル上で、麻雀をしている人、ゲームをしている人、音楽をつくっている人がいる。
その場に一緒いるけれどお互いに干渉せず、ただ自分のやりたいことをやるという空気感が私にとってはとても新鮮でした。
そんな面白さを感じつつも、1日目は自分の不甲斐なさを痛感する日でもありました。
訪問前は、みんなとたくさんお話しするぞ!と意気込んでいた私ですが、いざ交流しようとすると、どう話しかければ良いのかわからず…。
センターの方にアドバイスをいただきつつ、日を重ねるごとに気張らずラフに話しかけることができるよう
になり、みんなも私たちを受け入れてくれていると感じることができました。
いきなり栃木県から来た私たちをすんなり受け入れて一緒にお話ししたりゲームをしたりしてくれるのは、干渉も放任もしないちょうど良い距離感で過ごすことがユース交流センターの中で普段からあたりまえのように行われているからなのかな、と感じました。
他にも、素敵だなと思ったユース交流センターでの気づきがありました。
それは、職員さんが利用者に「ありがとう」をたくさん使っているということです。ありがとう。教えて
くれてありがとう。ありがとう、明日も来てな。センターの中はたくさんのありがとうにあふれていました。
感謝の言葉を素直に伝えることができる空間。
雰囲気が良くなることはもちろん、感謝されることで受け入れてもらえる、認めてもらえるような居心地の良い場が自然と醸成されていくのではないかと感じました。
そして、私もそんな信頼や感謝の感情が自然と飛び交う空間をつくりたいと思いました。
ユース交流センターでの学びを得る前は、ただ漠然と、若者の居場所をつくってやりたいことを応援できる場をつくりたい、と考えていました。
しかし、そもそも居場所ってどう
いうものなのかということ。私たちがつくってあげる、ということが一方的な考え方であったこと。たくさんの考え方の変化や学びを得ることができ、1週間のインターン生活を経て、漠然としていたものが前よりも鮮明にイメージできるようになりました。
若者が、やりたいを日常会話の中でもためらいなく言える空間。
そして、そのやりたいを一緒に実現してくれる人がいる空間。
たくさんの地域の人を巻き込み、対等に影響し合う、そんな自由と信頼と感謝にあふれた空間を目指します。