#30「ユースワーカーのもつ言葉」@福井

こんにちは!
尼崎のユースセンターに着任してもうすぐ3ヶ月になりそうですが、働きにくい場所だなーと日々思っているこの頃です!笑
なんせ、中高生たちが毎日オープンラウンジでカップ焼きそば(ゴツ盛り)を食らっており、その匂いの誘惑の横で仕事をするのはとても辛いわけです。
勝手に忍耐モードに脳内が勘違いしてしまうものの、誘惑に負けないぞとばかりに我慢を強いていても、それだけでは終えられないのが人間の性(さが)というもので、「頑張ったしな、、、」って勝手に思ってしまい、帰りにコンビニでスイーツを買っちゃう始末で、困っているこの頃です。
(加齢とともに体重管理が大変になる30代なのです)
先日、いつものごとくやさしい顔で受付に座っていたところ、いつメンの中3男子が近づいてきて目が合ったのです。すかさず、「なんなんだよ~」みたいな最近お決まりの絡みをしてくるので、「めんどくさいな〜」みたいな顔をして(実際はぜんぜんめんどくさくない)かるく受け流す。
そのときは何も思わず、さいきん変な絡み方されるな〜って感じだったけど、15分ほどすると、見覚えのある地域の大人がポツポツとオープンラウンジにはいってくる。 聞けば、その日は9月に行われる地域のお祭りの企画MTGがあるとのことで、地域で活動されている大人や大学生、インターン生なんかも集まって賑やかに。
その集団の少し離れたところから、恐る恐る近づいていく若者。
そう、さっき僕にウザ絡み(うざいとは思っていません!)をしてきた彼が、少し不安そうな顔で大人たちの輪に入っていく。
「そうか!!!」「そういうことか・・・!」とようやく腑に落ちだわけです。
ラウンジで行われる地域のお祭りの企画MTGにどうやら運営メンバーとして参加することになっていたようです!
ということは、MTG直前に緊張していたとき、消えないそのソワソワした気持ちを紛らわせるためのウザ絡み(うざいとは思っていない。笑)だったのかと思うと、さすがにかわいいなと思ってしまうわけです。
自分の気持ちを表現することって難しいですよね。
「言葉にできない感情」ってあります。
漠然とした気持ちって、もっているだけで人を不安にさせ、もやもやします。でも、そこにピッタリな言葉が見つかり、気持ちの輪郭というか正体がわかってくると、なぜだか心は少しスッキリするものです。
彼らより生きている時間が長いので、その分だけ出会っている感情も多い(はず)のが私たちユースワーカー。
自分の中の漠然とした気持ちを整理してきた分だけ、彼らに合う言葉や言葉を使った表現という選択肢を提示することができる。
言葉との出会いによって、人は成長していくのだろうとすると、たくさんの言葉や表現を自分のものとして、相手にとって適切な場面で届けられる人が「いいユースワーカー」の一つのあり方なんじゃないかと思ったりします。
ふくい
