【実施報告】3月の “出張ユースセンター”
こんにちは!スタッフ木谷です!3月の出張ユースセンターの実施報告です!
私がユース交流センターで働き始めて1年が経ちます。たった1年だけでも、思い出が溢れるほどたくさんの中高生たちとの出会いがありました。まだまだわからないことがいっぱいですが、これからも目の前の一人一人の中高生にとってベストはなにか、各地区の魅力や課題に合わせてベストな形は何かを考えながらこの”出張ユースセンター”を作っていきたいです。
6地区に飛び出す “出張ユースセンター”
家や学校からユース交流センターが遠く、日常的な利用が難しい若者に、”身近にユースセンターがある生活”を届ける「出張ユースセンター」を展開しています。
尼崎市6地区(園田・小田・中央・立花・武庫・大庄)に出張して、尼崎市役所や地域団体、学校の皆さんと一緒に、若者が自由に過ごしたり、やりたいことに挑戦できる場を作っています!
3月に実施したイベント
3/2(日)ODA AOHARU MUSIC FES 顔合わせ交流会@小田南生涯学習プラザ(16人) 3/11(火)大庄YouthSpace@大庄北生涯学習プラザ(3人) 3/14(金)ODA AOHARU MUSIC FESリハーサル@小田南生涯学習プラザ(18人) 3/15(土)ODA AOHARU MUSIC FES@小田南生涯学習プラザ(出演者・スタッフ・来場者含め150人) 3/16(日)たけやキッズぱーく@竹谷小学校(7人) 3/18(火)Cafe MUKOSO@県立武庫荘総合高校(5人) 3/25(火)立花YouthCafe@立花南生涯学習プラザ(12人) 3/27(木)立花YouthCafe@立花南生涯学習プラザ(11人)
3/30(日)ODA YOUTH SPACE CAFE(4人)
今月のトピックニュース
「涙の、、、ラストたけやキッズぱーく」

「たけやキッズぱーく」とは?
尼崎市役所中央地域課と共催で、月に一度、竹谷小学校区で小学生対象にイベントを実施しています。大きな公園など小学生の居場所が校区に無いことから始まったイベントで、ユース交流センターを利用する中高生や大学生が、小学生のために企画を考えたり一緒に遊んだりしています。
3月16日、最後のたけやキッズぱーくを開催しました。
晴れていたら竹谷小学校の運動場で地域の方とグラウンドゴルフをする予定だったのですが、あいにくの雨で、屋根のある場所でみんなでモルックやスローウィングビンゴなどをして遊びました。
「竹谷小学校区に子どもが集まれる場所がない」という地域の声を受け、中央地域課とユース交流センターとの共催事業で、4年前から実施していました。竹谷小学校区内の公民館等を使用させていただき、こどもたちを見守りたい、楽しい経験をさせてあげたいという想いを持ったたくさんの地域の方にもご協力してもらいながら、色んなイベントを開催してきました。
イベント実施にあたって、中高生が、小学生が楽しめるコンテンツを考えてくれたり、いっしょに全力で遊んでくれました。今年度は、UptoYou!でポイ捨てをなくす取り組みを行なっている中学生コンビ「飛色」がごみ拾いバトルを企画したり、高校生の団体が「カバディ」イベントを企画したり、子どもたちの居場所をつくりたい楽しませたいという中高生の実践の場にもなりました。
4年間のなかで、こどもたちが集まれる施設などが地域にできたこともあり、事業としては2024年度末をもって終了することになりました。今まで総勢534人の子が遊びにきてくれたそうです。
この日も最後に中央地域課職員さんが「今日でたけやキッズぱーく終了します( ノД`)…」と伝えると、みんなとても寂しそうにしていて、すごく愛されている場所だったんだなということが伝わりました。
中央地域課職員さんが最後に小学生たちに、「たけやキッズぱーくはなくなるけど、竹谷小付近の地域の人たちはめっちゃ温かくて、みんなのことをいつも見守ってるし、遊ぶところやイベントもたくさんある、だから楽しいことがなくなるわけじゃないよ」って伝えていたのが、木谷個人としてはとても印象的で心に響きました。
私は1年間しかたけやキッズぱーくに関わることができませんでしたが、4年間のなかでお関わりいただいたみなさんこれまで本当にありがとうございました。

「会場が激アツ&温かさに包まれたODA AOHARU MUSIC FES~自分を魅せる第一歩~」

小田南生涯学習プラザで、若者がつくる、若者のための音楽フェス「ODA AOHARU MUSIC FES」が開催されました!!出演者をはじめ、音響・照明スタッフ、飲食屋台スタッフ、MCなど40名の若者が一体となってつくりあげたイベントです!
このイベントのテーマは、「若者が自分を表現するきっかけをつくること。そして、応援し合える出会いを生むこと!」です。人前に立つのが初めての人も、今までやったことのないことに挑戦する人も、
「やってみたい!」という気持ちを大切に、最初の一歩をふみ出してほしい。出番が終わったらすぐ帰るのは、もったいない!せっかく集まった素敵な出演者同士、交流して、応援し合って、新しい出会いやつながりが生まれる場所になってほしい。そんなみんなの「初めての一歩」を応援できるイベントにしたいという想いからこのイベントを開催しました。


みんなで演奏タイムという、出演者がシャッフルして曲を演奏したり、その演奏に合わせて高校生(小田高ストリートダンス研究会「おだダン」)が振付したダンスでみんなで踊るコーナーがありました。それにあたっての企画ミーティング(”高校生バンドめろくる”が担当)や練習会、出演者同士の顔合わせ交流会と回を重ねていくごとに、初対面の中高生同士が、自然と打ち解けあっていました。
また、今回の出演者はユース交流センターをいつも利用する若者だけでなく、各地区の出張ユースセンターで出会った中高生も多かったです。初対面同士の中でも、学年や所属関係なく和気あいあいとしていました。



多様な出演者がお互いのパフォーマンスを鑑賞し、温かい応援の声が終始飛び交っていたのがとてもよかったです。そんな温かさが、ひとまえで自己表現する一歩目を踏み出す背中を少し後押しできたのかもしれないと感じました。
みんな「めっちゃ楽しかった!!」と言葉がこぼれていて、思い出に残る楽しいイベントになったみたいです。私自身もすべての出演者からエネルギーとパワーをもらいました。最高のライブでした。



尼崎出身のロックバンド”BraveBack”さんもゲスト出演!!
激アツなロックバンドの演奏を聴き、あたかも本物のライブハウスにいるような、熱狂を肌で感じて刺激を受けている子がたくさんいました。BraveBackのみなさんも若者たちと気さくにコミュニケーションをとってくださり、打ち上げではざっくばらんにみんなでおしゃべり。若者からは「とにかくすごすぎるかっこいい」「今度はライブハウスにいってみたい」「(Brave Backのギタリストが講師を務める)ギター講座に行ってみたい」という声がありました。出演者だけでなく、裏方スタッフを担当していた子からもやってみたいという声があがるなど、勢いのある地元出身の先輩の姿を見たからこそ、新しい自分の可能性に出会えるきっかけになったと思います。


出演者の感想の中でも、「温かい雰囲気がよかった」と書いていた子や「今回はみんなで演奏タイムに加われなかったけど、次は他の出演者のみんなと一緒に何かをするようなことをしたい!」と書いてくれている子がいました。みんなでつくった空気感がそう思わせたのかもしれないです。裏方スタッフの若者からも「次は自分が出演したい!」「ポップコーン作る名人になれた!次もポップコーン屋を極めたい!!」という感想がありました。照明担当の子は最初は「初めてだからわからないことが多い」とコメントしていましたが、リハーサル時に照明の操作をマスターし、「もう覚えた!!」と本番時には1日中一人で照明を担当し、出演者の演出を華やかに彩りました。
音楽フェス後にも交流は続きました。今回、独唱した中学生は、このイベントで出会った出演者からジャグリングを教わり、体験してみたことによって、ジャグリングにドはまり。それがきっかけで、その中学生が通う市内の他地区のユースイベントにもその出演者がジャグリング体験をふるまいに来てくれることになりました。
音楽や表現が好きな子たちの集まりだからこその仲間感、一体感があったと感じています。
「イベントというひとつのものに向き合う仲間が集まる。そんな場が好きだから参加した」とコメントしていた中学生もいました。好きなこと・やりたいことを、好きな形・やりたい形でかかわることができる。だからこそ、気の合う仲間とも出会えて、なんだかわからないけど話しやすい子が多いとのこと。
余暇活動だからこそ、ひとりひとりが関わりたい関わり方ができる。そんな経験が、ありのままな自分でいいと思えたり、今まで自分もまだ知らない秘めていた新しい自分に出会えるきっかけになるなのかもしれません。



”自分を魅せる一歩”がテーマの今回のイベント。その一歩が小さくても大きくても自分だけのベストな一歩を踏み出せる機会になればという思いでこのイベントを主催しました。何より出演してくれた12組・裏方スタッフのみんなのオンリーワンな個性によって、カラフルに色づいたイベントになりました。これからも、若者の自己表現を後押しするような存在でありたいですし、全力で応援・サポートしたいです。
